COLUMN 家づくりコラム

2020.06.19 豆知識

【太陽光発電を搭載していない家は 実は損をしている!?③】太陽光発電搭載のためにするべきこと3選!

今月の記事は、”太陽光発電”シリーズ!
2012年に愛媛で初めて”太陽光発電を10kW搭載したモデルハウス”をオープンしたえひめ住販が、太陽光発電に関するアレコレを4回に分けてご紹介しております。

これまでの記事では、太陽光発電や愛媛県の魅力などをご説明してきましたが、今回はより現実的な側面から太陽光発電の搭載についてお話します。

あなたが太陽光発電を始めたくなった時に、「この家では太陽光発電はできない」ということにならないためにも、今回の記事を参考に家づくりを検討していただけたら幸いです。

太陽光発電の搭載が難しい家もある?

以前にもお伝えしましたが、太陽光発電はどのような家にでも問題なく搭載できるものではありません。

太陽光パネルを乗せる時にかかる重みのことや、故障してしまった時のことを踏まえた家づくりをしていないと、もしかしたら搭載にストップがかかってしまうかもしれないのです。(実際、えひめ住販にいただいた中古住宅への搭載の依頼を、「家の耐震性能が損なわれてしまうかもしれない」と考えてお断りしたケースもあります)

えひめ住販としては、お気持ちや予算以外の要因で、太陽光発電を断念していただきたくはありません。

そこで今回は、家に必要な条件をあらかじめ知っておいていただき、より多くの方に太陽光発電の恩恵を受けていただけるように、えひめ住販が考える”太陽光発電搭載のためにするべきこと”を3つあげてみました。

太陽光発電搭載のためにするべきこと3選!

家の構造計算は”許容応力度計算”にするべし!

家の構造計算をしっかり行うことは、太陽光発電を考える上での大前提です。
また、計算方法としては、必ず”許容応力度計算”を選択してください。

なぜなら、許容応力度計算で家が耐えられる重みを明らかにしておくことで、安心して太陽光パネルを設置することができるからです。

太陽光パネルは、大きさがたたみ1畳ほどで、重さは約20kg。
つまり、20kg×(設置した枚数)が、屋根に乗る総重量ということになります。

許容応力度計算では、設置する太陽光パネルの枚数や重さ、屋根の勾配、パネル設置位置から考慮して、その重さに耐えられるような柱や梁の組み方・基礎を検討していきます。

つまり、”太陽光パネルを乗せる前提の家”が建てられるということですね。

”壁量計算”と”許容応力度計算”

ちなみに計算方法としては”壁量計算”というものもあります。
2つの計算方法のどこが主に違うのかは、以下をご覧になればお分りいただけるでしょう。

こちらは、壁量計算と許容応力度計算で同じ建物を計算した構造計算書です。

同じ建物にも関わらず、壁量計算が39ページなのに対して許容応力度計算は395ページと、許容応力度計算の方が多くの複雑な計算を行なっていることがお分かりいただけるかと思います。

このように、緻密な計算を手間をかけて行う許容応力度計算を選ぶことで、いざ太陽光パネルを屋根に乗せても家に大きな負担をかけることなく、お客様も業者も安心して搭載をすることができるのです。

パネルを後乗せする場合も、建てる段階で許容応力度計算を

もしかしたら「今すぐではないけど、いずれ太陽光発電を搭載する予定」という方もいらっしゃるかもしれません。
その場合も、構造計算では許容応力度計算を選択してください。

なぜなら、もし構造計算にこだわらずに後からパネルを乗せてしまうと、家の耐震性能が失われかねないからです。

日本に住む以上、耐震性能を無視することはできません。
太陽光パネルの設置が今すぐの話ではないとしても、実際に設置することまで見据えた家づくりをしていきましょう。

屋根材には”ガルバ”にするべし!

ガルバリウム鋼板(以下「ガルバ」)とは、耐久性に優れた金属の屋根材のことです。
昔のトタンと比べるとはるかに劣化しない素材で、錆びにくいという特徴があります。

また、瓦などと違い、薄く伸ばして使用することができるので、屋根の重量を軽くすることもできます。
屋根の重さがネックにならず、パネルを十分に支えることもできるので、太陽光発電にはもってこいの素材と言えるでしょう。

ガルバは”縦ハゼ葺き”で

太陽光パネルにぴったりだと言える理由がもうひとつ。
ガルバを縦ハゼ葺きにすると、屋根を傷つけることなく太陽光パネルを設置することができるのです。

太陽光パネルを設置する際に”架台(がだい)”というものを取り付けるのですが、通常であれば屋根に穴を開けて取り付けます。
一方、縦ハゼ葺きだと、屋根から飛び出している部分に挟み込んで固定できるため、最後まで穴を開けずに作業をすることができるのです。

実際に取り付けをした様子が、以下の写真です。
(この様子はYoutubeでも公開しています。こちらからご覧ください)

挟み込むようにして、太陽光パネルを固定します。

この”穴を開けない”というポイントが、家にとってはとても重要。
なぜなら、屋根に穴を開けてしまうと、そこから雨漏りをしてしまう可能性があるからです。

例え小さな穴でも、家が傷を負うことに変わりはありません。
太陽光発電をしたい方は必ず、屋根に穴を開けずに済ませられる構造にしておきましょう。

後々設置するなら、家を建てた会社に依頼しよう

あなたが後から太陽光パネルの設置をすることになった場合、出来るだけ家を建てた会社に依頼してください。

なぜなら、もしも別の会社に設置を依頼したとすると、ほとんどの場合、安価な”穴を開ける手法”が選ばれる可能性が高いからです。

穴を開けることのリスクについては、先述した通り。
安く済むことは魅力的かもしれませんが、一番大切なのは、家が長持ちして家族の暮らしをずっと支えてくれることです。

パネルの設置については、まず家を建てた会社に相談して、適切な設置方法を提案してもらうようにしましょう。

太陽光発電を搭載するなら、火災保険を吟味するべし!

太陽光パネルは様々な要因で故障する可能性があります。

風に飛ばされたり、落雷で燃えたり、カラスが石を落としたり…。
できれば起きてほしくはないですが、残念ながらそれらを全て避けることは難しいでしょう。

しかし、あらかじめ”備えておく”ことならできます!

上であげたような事例には基本的に火災保険が適用されますので、火災保険の吟味をしっかりと行い、もしもの状況に備えましょう。

えひめ住販のオススメは”三井住友海上”

えひめ住販がお客様にオススメしているのは、三井住友海上の火災保険です。
特に、その中の”電気的・機械的事故特約”というプランが、太陽光発電を搭載する皆さんにはうってつけの補償内容となっております。

なぜなら、電気的・機械的事故特約の内容が、他社と比べて具体的なものだからです。

そのおかげで、どういった時に保険が適用されるのか、もしくは適用されないのかの判断が、人によって分かれることがほとんどありません。

ちなみに他社では、”電気的・機械的”ではなく”突発性事故”という表現がされている場合もあります。
これでは、起こった事故が突発的なものかどうか、その都度判断しなければいけませんし、お客様側と保険会社側で判断が分かれた時に大変そうですよね。

太陽光発電などの機械的な事故に対して確実に適用させるためにも、それに向いた内容の保険に加入するようにしましょう。

”電気的・機械的事故特約”における注意点

電気的・機械的事故特約に関して注意していただきたい点が2つあります。

1つ目が、電気的・機械的事故特約は途中付加ができないという点です。
事故が起きた時にかかる修理費は、思いの外大きな額になってしまうかもしれません。
起こる可能性は高くないかもしれませんが、もしもに備えてあらかじめ付加されておくのがベストかと思います。

2つ目は、経年劣化や製品本体の初期不良を原因とする事故は補償の対象外になるという点です。
あくまで補償の対象は、家にくっついている電気的・機械的なものが、雷などの事故で故障してしまった時のみに限ります。
そのため、経年劣化の疑いがある場合は保険が適用されない場合もあるので、その点にはご注意ください。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、えひめ住販が考える”太陽光発電搭載のためにするべきこと3選”についてでした。

1つ目は、家の構造計算は必ず”許容応力度計算”をすること。
許容応力度計算を選択することで、いざ太陽光発電を搭載するとなった時でも、家に負担をかけることなく安心して搭載ができます。

2つ目は、屋根材には”ガルバ”を使用するということ。
軽い素材であるガルバを屋根材として使用することで、屋根自体の重さを軽減させることができます。
また、縦ハゼ葺きにしておくことで、屋根に穴を開けることなく太陽光パネルを設置することができ、雨漏りする確率も軽減されるでしょう。

3つ目は、火災保険を吟味すること。
えひめ住販のオススメは、三井住友海上の火災保険です。
”電気的・機械的事故特約”という具体的な特約があることで、いざという時のトラブルもしっかり支えてくれます。

以上がえひめ住販が考える”太陽光発電搭載のためにするべきこと3選”でした。
今回の記事を参考に、納得のいく、家族の未来を見据えた家づくりをしていただけたらと思います。

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