健康のこと
栄養のあるご飯を食べること。たっぷりと眠ること。適度に体を動かすこと。
健康のためにできることを聞かれたら、様々なことが思いつきますよね。
しかし、”よい家づくりが健康を守る”ことは、皆さんあまりご存知ないかもしれません。
ここでは、万が一家の性能が不足するとどのような健康リスクが発生するのかについてまとめました。健康と家に繋がりがあること、ぜひ覚えていってください。
性能不足で発生する健康リスク
年間約2万人の命を奪う、ヒートショック
ヒートショックとは、急激な温度の変化によって血圧が変動し、心臓や血管の疾患が起こることをいいます。
決してご高齢の方だけではなく、環境によっては若い方にも十分起こりえるため、家族みんなで気をつけていかなくてはなりません。
特に危険なのは、冬の入浴。
暖かい部屋から寒い脱衣所へ移動、そして熱いお湯に浸かるという、短時間のあいだに起こる急激な温度変化がとても危険なのです。
お湯に長い時間浸からないことや急に立ち上がらないことなど、気をつけられることはいくつかあります。
しかし、どれも根本的な解決方法ではありません。住む家の性能を高めておくことが、ヒートショックのリスクを下げるための一番の対策です。
「風邪を引きやすい」は家の性能のせいだった?
ヒートショック以外にも、風邪・せき・アトピー性皮膚炎・冷え性などは、家の性能不足で起こっている可能性が高い疾患になります。
つまり、「自分は風邪を引きやすい」と思っていたら、実はそれは体質ではなくて家の影響だった、ということもありえるのです。
以下のデータからも、家の断熱性能が人の健康に大きく関係していることが伺えます。
出典「健康改善率に対する各因子の寄与割合」 近畿大学 岩前 篤
また、性能が高い新居に引っ越したら、上記のような症状が改善されたというデータもあります。
出典「高断熱高気密住宅で変わる人と暮らし」 近畿大学 岩前 篤
体の小さな不調に慣れてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、どんな些細な不調も万病のもとになりかねません。
家づくり、もしくは引越しの機会があるのであれば、家の性能による改善を試みるのも一つの有効な手段です。