愛媛県で注文住宅を検討する際、南海トラフ地震への備えをどこまで考えるべきか、不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に、住宅の耐震性能を示す「耐震等級3」がどの程度の安全性につながるのか、気になるところです。
大切なのは、建物そのものの強さだけでなく、土地の災害リスクや繰り返す揺れへの対策、地震発生後の生活まで含めて考えることです。
そこで、今回は愛媛県の地震被害想定や耐震等級3の意味を整理しながら、構造設計、制振対策、施工品質、長期的な維持管理まで、えひめ住販が大切にしている家づくりの考え方をご紹介します。
愛媛県の南海トラフ対策と耐震等級3の関係
愛媛県の最新被害想定から考える地震への備え
愛媛県で新築住宅を建てるなら、南海トラフ巨大地震を想定した備えが重要です。
愛媛県は2026年2月に地震被害想定調査の見直し結果を公表し、南海トラフ巨大地震などによる地震動や建物被害、人的被害を整理しています。
この調査では、津波や液状化、土砂災害など、揺れ以外の危険性も取り上げられています。
注意したいのは、被害想定が将来の地震被害を正確に予言するものではない点です。
想定よりも大きな地震が発生する可能性もあるため、公表された数値だけで安全性を判断することはできません。
住宅を新築する段階では、地震に耐えられる建物を計画することが、被害を軽減するための基本となります。
耐震等級3は、その判断に役立つ指標の一つです。
ただし、同じ耐震等級の住宅でも、敷地の地盤条件や建物の形状などによって考慮すべき点は異なります。
私たちは、愛媛県で暮らすご家族の安心を考えるうえで、建物の性能と地域の災害特性を切り離さずに検討することが大切だと考えています。
揺れだけでなく津波や液状化にも目を向ける重要性
南海トラフ地震への備えでは、耐震性能の高い住宅を建てるだけでは対応できない危険もあります。
その代表例が津波と液状化です。
津波の影響を受ける可能性がある地域では、住宅が揺れに耐えられても、浸水によって建物や家財が被害を受けるおそれがあります。
そのため、建築予定地が津波浸水想定区域に含まれるかを確認し、避難先や避難経路を事前に考える必要があります。
また、液状化は地震の揺れによって地盤が一時的に液体のような状態となり、建物の沈下や傾斜などにつながる現象です。
構造部分を強くしても、地盤そのものが変形すれば建物に影響が及ぶ可能性があります。
さらに、斜面や造成地では地盤の変状にも注意が必要です。
土地の災害リスクに応じて、建築計画や基礎の設計で考慮する内容が変わります。
愛媛県では2025年9月に津波浸水想定が変更されています。
土地を購入する際は、古い資料だけで判断せず、新しい公表情報を確認することが大切です。
地域ごとの危険性を把握するハザードマップの活用
土地探しで活用したいのが、自治体のハザードマップです。
ハザードマップには、災害による被害が想定される区域や避難に関する情報などが示されています。
確認するときは、候補地が色分けされた区域に含まれるかを見るだけでなく、周辺の道路や避難場所との位置関係にも注目しましょう。
たとえば、住宅が浸水想定区域の外にあっても、避難経路となる道路が浸水する可能性はあります。
また、地震による危険性は、津波だけでは判断できません。
震度分布、液状化危険度、土砂災害の想定など、複数の情報を重ねて確認することが重要です。
ハザードマップ上で危険性が低く示されている土地でも、被害が絶対に発生しないわけではありません。
公表資料の前提条件や、地形、敷地周辺の状況を踏まえて判断する必要があります。
愛媛県では各市町の防災マップへの案内も公開されています。
私たちも、土地の条件を踏まえて建物の配置や暮らし方を検討することを重視しています。

耐震等級3は南海トラフ地震から家を守れる?
耐震等級1・2・3の違いと最高等級の意味
耐震等級とは、住宅性能表示制度で定められた建物の耐震性能を示す指標です。
構造躯体の倒壊等防止に関する耐震等級には1から3までの区分があり、数字が大きいほど高い水準の耐震性能が求められます。
耐震等級1は、建築基準法で求められる耐震性能に相当する水準です。
極めてまれに発生する大地震に対して、建物が倒壊・崩壊しない程度を基準としています。
耐震等級2は、等級1で想定する地震力の1.25倍に対応する水準です。
耐震等級3は、さらに高い1.5倍の地震力に対応する水準で、住宅性能表示制度における最高等級です。
ここで重要なのは、耐震等級が主として構造躯体の性能を評価するものであることです。
家具の転倒、設備の故障、外部からの浸水など、住宅で発生するすべての被害を表す数字ではありません。
愛媛県で地震に備える家を考える際には、耐震等級の意味を理解し、その性能をどのように住宅全体の安全性につなげるかが大切です。
建築基準法の耐震基準に対する1.5倍の耐震性能
耐震等級3の「1.5倍」という数字は、建築基準法の水準に相当する耐震等級1で想定する地震力に対する倍率です。
地震の震度が1.5倍になるという意味でも、実際の地震で建物が受ける被害を単純に半減できるという意味でもありません。
建物に働く地震の力は、建物の重さや形状、揺れ方などによって変わります。
耐震設計では、それらの条件を考慮しながら、構造部材に求められる性能を確認します。
たとえば、屋根の重量や建物の階数が変われば、構造全体に求められる設計も変わります。
同じ耐震等級3でも、どのような建物条件で成立しているのかを考える必要があります。
また、耐震性能を高めることは、単に柱や壁を太くすることではありません。
建物に作用する力を適切に受け止め、構造全体で支えられるように計画することが重要です。
私たちは、耐震等級3という結果だけでなく、その等級を実現するためにどのような構造計画を行うかを重視しています。
耐震等級3でも地震被害を完全には防げない理由
耐震等級3は高い耐震性能を示しますが、南海トラフ地震による被害が発生しないことを保証するものではありません。
実際の地震では、揺れの大きさに加えて、揺れが続く時間や方向、地盤の状態などが建物に影響します。
また、大きな地震の後には余震などによって繰り返し揺れを受ける可能性があります。
建物が倒壊しなかったとしても、内装材や仕上げ材、建具などに損傷が生じることは考えられます。
設備配管の不具合や住宅内部の修理が必要になる場合もあり、倒壊しないことと、修理せず住み続けられることは同じではありません。
そのため、耐震等級3を確保したうえで、揺れによる負担を抑える工夫や、施工精度を確保する仕組みも検討する必要があります。
地震後にどの程度の補修が必要になるかは、実際の被害状況によって異なります。
耐震等級だけで結果を断定せず、建物の安全性を多面的に考える姿勢が大切です。

耐震等級3の構造設計は何を重視する
耐力壁の配置と建物全体のバランス
木造住宅の耐震性を考えるうえで、耐力壁の配置は重要な要素です。
耐力壁は、地震や風によって建物に加わる水平方向の力に抵抗する役割を担います。
ただし、耐力壁は数が多ければよいというものではありません。
建物の一部分に強い壁が偏ると、地震時に建物がねじれるような動きを起こしやすくなる場合があります。
そのため、建物全体で力を受け止められるよう、壁の位置や量のバランスを考える必要があります。
特に、開口部が多い外壁や、広いリビングを設ける計画では、十分な耐震性能を確保するための検討が欠かせません。
また、1階と2階の壁の位置関係も構造計画に影響します。
上下階で力がどのように伝わるかを踏まえ、壁の配置を検討することが重要です。
私たちは自由設計を基本としているため、ご家族の希望する空間を把握したうえで、構造的な成立条件と調整していくことを大切にしています。
柱や梁から基礎まで力を伝える構造の重要性
地震に耐える住宅には、建物に加わった力を屋根や床、壁、柱、梁、基礎へと適切に伝える仕組みが必要です。
どこか一つの部材だけが強くても、接合部分に弱い箇所があれば構造全体の性能に影響する可能性があります。
たとえば、柱と梁をつなぐ部分には、地震時に引き抜く方向の力が生じる場合があります。
その力に対応するためには、接合金物や部材の組み合わせを適切に計画することが求められます。
また、基礎は建物から伝わる荷重を地盤へ伝える役割を担います。
上部構造の設計と切り離して考えるのではなく、基礎の形状や配筋、地盤の状態との整合性を確認することが大切です。
完成した住宅では、接合金物や基礎内部の鉄筋などを直接見ることが難しくなります。
だからこそ、図面に基づく設計と工事中の確認の両方が重要になります。
構造部材の性能を個別に見るだけでなく、力の伝達経路を一つの仕組みとして考えることが、耐震設計の基本です。
間取りの自由度と耐震性能を両立させる設計
注文住宅では、大きな窓や開放的なLDK、吹き抜けなどを希望されることがあります。
一方で、開口部の増加や壁の少ない空間は、構造計画に影響する場合があります。
重要なのは、希望する間取りを一律に諦めることではなく、必要な耐震性能を確保できる構造を検討することです。
たとえば、大空間を設ける場合には、梁の大きさや柱の配置、周囲の耐力壁などを含めて計画します。
窓の位置を調整することで、明るさや眺望への希望と構造上の条件を両立できる可能性もあります。
また、将来の生活変化を見据えた間取りも重要です。
子どもの成長や世帯構成の変化に合わせて部屋の使い方を変える場合、構造上取り外せない壁がどこにあるかを把握しておく必要があります。
私たちは、設計士が初期段階から家づくりに関わり、敷地やご家族の要望、予算を踏まえて計画を調整しています。
安全性を前提に、暮らしやすさをどのように実現するかが自由設計の重要な役割だと考えています。

地震発生後の生活まで見据えた南海トラフ対策
家具の転倒や室内でのけがを減らす備え
地震への備えでは、建物が大きな損傷を受けない場合でも、室内でけがをする可能性があることを考える必要があります。
特に、背の高い家具の転倒や収納物の落下、ガラスの破損などには注意が必要です。
住宅の間取りを考える際には、家具の設置場所をあらかじめ決めておくことが役立ちます。
寝室では、ベッドの近くに転倒のおそれがある家具を置かない配置を考えましょう。
また、食器棚や収納家具を設置する場合は、適切な固定方法を検討することが重要です。
収納を計画する段階から家具の大きさや使い方を想定しておくと、住み始めてからの配置にも無理が生じにくくなります。
私たちは、注文住宅では生活動線と収納計画を一体で考えることを重視しています。
毎日使いやすい収納に加えて、避難時の通路をふさぎにくい配置を検討することも、安心につながる住まいづくりの一部です。
停電や断水を想定した住宅設備と生活環境
大きな地震では、建物に深刻な損傷がなくても、電気や水道などのライフラインが使えなくなる可能性があります。
住宅を計画するときには、設備が停止した場合にどのような不便が生じるかも確認しておきましょう。
たとえば、電気を使用する給湯設備や空調設備は、停電中に通常どおり使えるとは限りません。
太陽光発電設備も、停電時に利用できる電力や接続できる機器は、パワーコンディショナーの機能や設備構成によって異なります。
蓄電池を備えているか、自立運転機能があるかによっても利用条件は変わるため、太陽光発電があれば停電時も普段どおり生活できると考えるのは適切ではありません。
断水への備えとしては、飲料水や生活用水の確保に加えて、トイレが使えなくなった場合の対応も考えておく必要があります。
私たちは、平常時の省エネ性能だけでなく、設備の使い方や制約を理解して住まいを選ぶことが大切だと考えています。
避難経路と家族の行動計画を考えた住まいづくり
南海トラフ地震への備えでは、家族が安全に避難できることも重要です。
建物の構造が強くても、地震発生後に危険な場所へとどまることが安全とは限りません。
特に津波の危険がある地域では、強い揺れや長い揺れを感じた際に、速やかに避難することが重要です。
避難場所までの距離だけでなく、実際に通行する道路の状況や高低差も確認しておきましょう。
住宅内部では、玄関までの動線や複数の出入口の位置を把握しておくことが役立ちます。
家族が別々の部屋にいる時間帯や、夜間に地震が発生した場合も想定しておくと、行動を具体化しやすくなります。
また、小さなお子さまや高齢のご家族がいる場合は、避難に必要な時間や支援方法についても話し合っておきたいところです。
災害時の安全は建物の性能だけで決まるものではありません。
普段の暮らし方と非常時の行動を結びつけ、無理の少ない住まいを計画することが大切です。

えひめ住販は地震の揺れにどう備える?
許容応力度計算によって確保する耐震等級3
えひめ住販では、すべての住宅で耐震等級3を満たすことを基本とし、許容応力度計算を重視した構造設計を行っています。
許容応力度計算とは、建物に作用する力に対して、柱や梁などの構造部材に生じる応力が許容される範囲に収まるかを確認する計算方法です。
部材の断面や荷重、接合部などを具体的に検討することで、住宅ごとの構造条件に応じた設計につなげます。
私たちが重視しているのは、住宅の見た目や間取りが異なっていても、構造の安全性を大切にする姿勢です。
平屋と2階建てでは建物の構成が異なり、同じ床面積でも吹き抜けや開口部の取り方によって必要な検討は変わります。
えひめ住販では木造の在来軸組工法と金物工法を基本とし、構造の安定性と将来の使いやすさを考えています。
また、長期使用時の安定性を踏まえて集成材を使用しています。
耐震等級3を確保するために、必要な構造上の条件を設計の早い段階から整理することが重要です。
そのうえで、ご家族が希望する生活空間とのバランスを図ります。
制振ダンパーevoltz(エヴォルツ)で繰り返す揺れに備える
えひめ住販では、耐震等級3の構造に加えて、ビルシュタイン社製の制振ダンパー「evoltz(エヴォルツ)」を標準搭載しています。
耐震と制振は、同じ地震対策でも役割が異なります。
耐震は建物の構造そのものによって地震の力に抵抗する考え方です。
一方、制振は装置の働きによって建物の揺れを抑え、構造に加わる負担を軽減することを目指します。
私たちがevoltzを採用している理由の一つは、小さな揺れから作動する特性です。
大きな地震の後には、規模の異なる揺れが繰り返し発生する可能性があります。
そうした状況を考え、一度の大きな揺れだけでなく、その後に続く揺れへの備えも大切にしています。
ただし、evoltzを採用したことで地震の揺れが完全になくなるわけではありません。
制振効果は建物の構成や地震動などの条件によって異なり、設備だけで損傷を防ぎ切れるものでもありません。
私たちは、耐震等級3による構造上の強さを基本としたうえで、制振装置を組み合わせる考え方を採用しています。
複数の備えを異なる役割として整理することで、南海トラフ地震を意識した家づくりにつなげています。
基礎配筋から完成まで8回の第三者検査で施工品質を確認
耐震性能を十分に発揮するためには、計画した構造が適切に施工されていることが重要です。
どれほど詳細に設計していても、現場で図面と異なる施工が行われれば、想定した性能に影響するおそれがあります。
えひめ住販では、基礎工事から完成まで合計8回の第三者検査を標準で実施しています。
検査では、基礎配筋、アンカーセット、基礎出来型と床下設備、屋根ルーフィングと構造躯体、躯体と金物、外装下地、断熱材、完成状態を段階的に確認します。
特に、基礎内部の配筋や構造の接合部分などは、工事が進むと外から確認しにくくなる箇所です。
完成前の適切なタイミングで確認することに意味があります。
私たちは、社内の確認だけに依存せず、第三者による検査を組み合わせることで、人為的な見落としや施工上の不備を減らすことを目指しています。
検査は追加オプションではなく、通常の品質管理の一部として位置づけています。
完成時には検査報告書をお渡しし、どのような工程で確認を行ったかを把握していただけるようにしています。

耐震等級3を長く活かすえひめ住販の家づくり
長期優良住宅の認定と将来を見据えた維持管理
耐震等級3の住宅を建てた後は、その状態を長期間維持していくことが大切です。
建物は時間の経過とともに、設備や仕上げ材の劣化、使用環境の変化などに対応する必要があります。
えひめ住販では、長期優良住宅の認定を受け、長く利用することを前提とした家づくりを行っています。
長期優良住宅は、耐震性だけでなく、劣化対策や維持管理・更新の容易性、省エネルギー性など、複数の項目について一定の基準を満たす住宅を認定する制度です。
認定を受けること自体が、将来の修繕費や地震被害の少なさを保証するものではありません。
しかし、長期間の利用を見据えて住宅を計画するための判断材料となります。
私たちは、引き渡し後も毎年の点検や相談対応を行い、住まいの状態を把握しながら暮らしていただくことを重視しています。
住宅の状態に応じて必要なメンテナンスを考えることが、長く住み続けるうえで欠かせません。
初期費用だけではなく、将来の修繕や維持管理まで含めて住まいを考えることを大切にしています。
世代を超えて住み継ぐための構造と間取りの可変性
家は完成したときの家族構成だけでなく、将来の暮らしの変化にも対応できることが望ましいと考えています。
たとえば、子どもが独立した後に部屋の用途を変えたり、年齢を重ねてから1階を中心に生活したりする可能性があります。
長く使う住宅では、こうした変化を想定した計画が役立ちます。
えひめ住販では、木造の在来軸組工法と金物工法を基本とし、将来の間取り変更や大規模改修への対応可能性を重視しています。
ただし、耐力壁や主要な構造部材を自由に撤去できるわけではありません。
将来的に改修する場合には、その時点で構造の安全性を確認し、必要な検討を行うことが前提となります。
私たちは、住宅を一世代で使い切るものではなく、家族の暮らしを受け継ぐ資産として考えています。
そのため、目先の費用を抑えることだけを目的に耐震性能や基本的な品質を下げる家づくりは、基本方針としていません。
建物を長く使えることと、必要に応じて暮らし方を変えられることの両方を意識しています。
土地探しから資金計画まで一体で考える安心の住まいづくり
地震への備えを重視した家づくりでは、建物の予算だけを先に決めると、土地や基礎に必要な費用を十分に考慮できない場合があります。
たとえば、購入を検討している土地の地盤条件によっては、地盤改良などの工事が必要になる可能性があります。
その場合、建物本体の費用とは別に、敷地の状態に応じた費用を考える必要があります。
えひめ住販では、松山エリアを中心に、土地探し、建物の規模、暮らし方、住宅性能、資金計画を一体で検討しています。
設計士が初期段階から関わり、ご家族の希望や条件に合わせて計画を調整することを重視しています。
また、私たちは安全性だけでなく、住み始めてからの経済的な負担にも目を向けています。
6kW以上の太陽光発電を標準装備とする方針や、UA値0.46以下を目標とした断熱計画、C値0.7以下を目指す気密性能なども、住まい全体の計画の中で考えています。
太陽光発電の効果や断熱性能は、土地条件や設備構成などによって異なります。
そのため、住宅の性能を個別に判断するのではなく、予算と暮らしへの効果を整理しながら決めることが重要です。

耐震等級3を備えた施工事例から何がわかる
事例1 伊予市Y様 耐震等級3と長期優良住宅を組み合わせた高性能住宅

伊予市Y様の施工事例は、耐震等級3と長期優良住宅を組み合わせ、住宅の基本性能を総合的に考えた住まいです。
公式の施工事例では、全館空調、耐震等級3、断熱性能、長期優良住宅といった要素が紹介されています。
住宅ごとの性能値として、UA値0.4、C値0.3が掲載されています。
UA値は住宅の外皮からどれくらい熱が逃げやすいかを示し、C値は建物の隙間の大きさを表す指標です。
これらは耐震性能とは異なる指標ですが、住宅を長く利用するうえでは、地震への備えと日常の快適性の両方を考えることに意味があります。
私たちが大切にしているのは、災害への備えだけを理由に、毎日の暮らしやすさを犠牲にしないことです。
耐震性、断熱性、空調計画などの異なる性能を組み合わせることで、住宅全体としての使いやすさを追求しています。
この事例は、耐震等級3を単独の性能として捉えるのではなく、長期的な住まいの価値を考える際の参考になります。
なお、掲載されているUA値とC値はこの住宅の数値であり、すべての住宅で同じ結果となることを示すものではありません。
事例2 松山市T様 許容応力度計算による耐震等級3を採用した住宅

松山市T様の施工事例では、許容応力度計算による耐震等級3を採用したことが明記されています。
地震に備えた構造設計を重視している点が特徴です。
公式ページでは、UA値0.39、C値0.4という住宅性能値も紹介しています。
また、長期優良住宅仕様や太陽光発電とパッシブ設計の組み合わせなど、建築時だけでなく、住み続けるための性能にも目を向けた計画となっています。
間取りの面では、収納を確保したランドリールームやウォークインクローゼット、パントリー、リビングにつながる畳スペースなどが紹介されています。
私たちは、構造計算によって必要な耐震性能を確保することと、日常生活に合った空間をつくることを別々の課題とは考えていません。
暮らし方に必要な空間を整理し、それを実現できる構造を計画することが注文住宅の大切な役割です。
この事例からは、耐震性能の根拠を明確にしながら、生活動線や収納、住宅設備も含めて住まいを考える姿勢をご覧いただけます。
よくある質問(Q&A)
耐震等級3の住宅は地震保険料の割引を受けられる?
地震保険には、住宅の耐震性能などに応じた保険料の割引制度があります。
耐震等級割引では、所定の条件を満たす耐震等級3の住宅について、地震保険料の50%割引が設けられています。
ただし、割引を利用するには耐震等級を確認できる所定の書類などが必要です。
ほかの割引制度との重複適用もできません。
実際に利用できるかは、保険契約の内容や提出書類などを確認する必要があります。
建築時に取得する書類についても、保険加入前に確認しておくと安心です。
設計住宅性能評価書と建設住宅性能評価書は何が違う?
設計住宅性能評価書は、設計図書をもとに住宅の性能を評価した結果を示す書類です。
一方、建設住宅性能評価書は、施工段階や完成段階の検査を経て評価された結果を示します。
設計上の評価と、実際の建築工程を確認した評価という違いがあります。
なお、耐震等級3の設計を行うことと、住宅性能評価書を取得することは同じではありません。
また、えひめ住販が標準で実施する8回の第三者検査も、住宅性能表示制度の建設住宅性能評価と自動的に同一になるものではありません。
どの書類を取得するかは、家づくりの計画段階で確認することが大切です。
地震で被災した住宅の立ち入りの危険性は誰が判定する?
大きな地震の後には、自治体が実施する「被災建築物応急危険度判定」という仕組みがあります。
建築の専門家である判定士が建物の状態を調査し、余震などによる倒壊や部材の落下といった二次災害の危険性を判定します。
判定結果は「調査済」「要注意」「危険」の3区分で、建物にステッカーを表示する方法が用いられます。
ただし、応急危険度判定は、建物を長期的に使えるかや修理費用を判断する制度ではありません。
地震後に住宅の安全性が疑われる場合は、安易に立ち入らず、自治体などの案内に従うことが重要です。
地震で住宅が被害を受けた場合に公的支援を受けるには?
大きな地震で住宅が被害を受けた場合、被災者生活再建支援制度などの対象となる可能性があります。
公的支援の手続きでは、市町村が住宅の被害程度を調査して発行する「罹災証明書」が重要な書類となります。
被災者生活再建支援制度では、適用対象となる災害や住宅の被害程度、世帯の状況、住宅の再建方法などに応じて支援の内容が決まります。
被害を受けた住宅すべてに同じ金額が支給されるわけではありません。
申請期限や必要書類も定められているため、被災後は自治体が公表する案内を確認することが大切です。
まとめ
愛媛県で南海トラフ地震に備える家づくりでは、耐震等級3を確保することに加えて、土地の災害リスクや構造設計、施工品質、地震発生後の生活まで考えることが重要です。
耐震等級3は高い耐震性能を示す指標ですが、それだけで地震による損傷や生活への影響をすべて防げるわけではありません。
えひめ住販では、許容応力度計算を重視した耐震等級3の構造に、制振ダンパーevoltz(エヴォルツ)を標準で組み合わせています。
さらに、8回の第三者検査や長期優良住宅の認定、引き渡し後の点検を通じて、建築時から将来の維持管理までを見据えています。
私たちは、住宅の安全性と日常の快適性、長期的な費用のバランスを考え、ご家族の暮らしに合った家づくりをご提案しています。
愛媛県で耐震等級3の注文住宅をご検討中の方は、土地の条件や間取り、ご予算も含めてお気軽にご相談ください。





















