住宅用太陽光発電PPA~その魅力と落とし穴
住宅用太陽光発電のPPA(Power Purchase Agreement:電力購入契約)は、 持続可能なエネルギー源への転換を目指す一方で、 財務負担を抑えたい家庭にとって魅力的な選択肢です。 しかし、その活用にはメリットとデメリットが伴います。 まずPPAとは何かを理解しましょう。 これは、太陽光発電設備の所有者(発電業者)と 電力を購入する側(家庭など)との間で結ばれる長期契約です。 設備投資費用は発電業者が負担し、 家庭は一定期間に発生する電力を一定価格で 購入することを約束します。
【PPA活用のメリット】 1. 初期投資コストが必要ない: PPAでは発電業者が 設備の設置とメンテナンスを担当します。したがって、 家庭は高額な初期投資をせずに太陽光発電を始めることができます。 2. 電力価格の安定: PPAの契約期間中(通常は10〜25年)、 電力の購入価格は固定されます。 これにより、将来の電力価格の変動から保護されます。 【PPA活用のデメリット】 1. 契約の長期性: PPAは長期間にわたる契約であるため、 早期解約や契約内容の変更が難しいことがあります。 また、契約期間が終了した際には新たな契約を結ぶ必要があります。 2. 自宅への設置スペース: 太陽光パネルを設置するための スペースが自宅に必要です。都市部や狭い土地では 設置スペースが確保できないこともあります。 以上のように、PPAは一見魅力的な選択肢に見えますが、 その活用は各家庭の状況によります。より持続可能な未来への一歩として、 PPAの可能性を検討してみてはいかがでしょうか。 えひめ住販 滝口貴士