犬走りは、家の周囲に設けられる細長い通路です。
雨や泥はねから建物を守る役割を担い、古くから日本の建築に用いられてきました。
近年はコスト削減のため設置されないこともありますが、快適な生活空間を築く上で多くのメリットがあります。
この記事では、犬走り、特にコンクリート施工に焦点を当て、その手順や注意点、費用などを解説します。
DIYも考慮しつつ、専門業者への依頼についても触れ、最適な選択を支援します。
犬走りとは何か?その役割とメリット
犬走りの定義と歴史
犬走りは、建物の外壁周囲に設けられる幅約40~60cm程度の細長い通路です。
「犬が通れるくらいの幅」であることからその名がついたと言われています。
古くは雨どいがない家屋において、雨水や泥はねから建物を保護する目的で造られました。
現代においても、その機能に加え、美観維持や防犯対策など、様々なメリットがあります。
犬走りを作るメリット
雨や泥はねによる汚れを防ぎ、建物の美観を維持します。
雑草の発生を抑え、害虫の侵入を防ぐ効果があります。
防犯効果を高めることができます。
砂利を使用すれば、足音で不審者を威嚇する効果も期待できます。
エクステリアデザインの向上に貢献します。
犬走りを設置しない場合のデメリット
雨や泥はねで外壁が汚れやすく、メンテナンスの手間が増えます。
雑草が生えやすく、景観が悪くなるだけでなく、害虫の温床となる可能性があります。
防犯上のリスクが高まる可能性があります。

犬走りのコンクリート施工手順と注意点
コンクリート施工に必要な材料と工具
コンクリート、砂利、セメント、水、型枠(木材や金属製)、スコップ、バケツ、ミキサー、レベル、トンボ、金槌、釘などが必要です。
材料の量は、犬走りの面積によって調整してください。
下地処理と型枠作成
まず、犬走りを造る予定の地面を掘削し、十分に締め固めます。
その後、型枠を設置します。型枠は、コンクリートを流し込むための枠です。
正確な寸法と水平を保つことが重要です。
コンクリートの練り混ぜと流し込み
コンクリートは、セメント、砂利、水を適切な割合で混ぜて練り上げます。
ミキサーを使うと効率的に作業できます。
練り上がったコンクリートを型枠内に均等に流し込み、レベルを使って水平になるように調整します。
仕上げと養生
コンクリートが固まる前に、トンボなどで表面を平らに仕上げます。
その後、コンクリートが十分に乾燥し、強度を増すまで養生期間(通常は数日間)を設けます。
この間は、直射日光や乾燥風を避け、適度な湿り気を保つように注意します。
コンクリート施工の費用目安
コンクリート施工の費用は、面積、使用する材料、業者によって大きく異なります。
1㎡あたり12,000円~数万円程度と幅があります。
正確な費用は、業者に見積もりを依頼する必要があります。

まとめ
犬走りは、建物の保護、美観維持、防犯対策など、多くのメリットを持つ外構です。
コンクリート施工は耐久性が高い反面、費用と技術が求められます。
DIYも可能ですが、専門業者に依頼することで、より高い品質と安心が得られます。
それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、ご自身の状況に最適な方法を選択することが重要です。
費用面や技術的な不安がある場合は、専門業者に相談することをお勧めします。
犬走りの設置を検討する際には、施工方法だけでなく、材料の種類やデザイン性なども考慮し、理想の住環境を創造しましょう。
当社では太陽光発電や採光により太陽にこだわった設計を心がけています。
新築住宅で気になることがある際は当社までお気軽に相談ください。