長期に優良な住宅…。何だかとても良さそうな感じがしますが、一体どう良いのかを知る機会はなかなか無かったのではないでしょうか。
今回は、えひめ住販の新築にも標準装備されている長期優良住宅という認定について、そもそもどういったものなのか、どんなメリット/デメリットがあるのか、などについて触れていきたいと思います。
皆さんが家を建てる際のひとつの選択肢となるかもしれません。ぜひご覧ください。
目次
長期優良住宅ってどんなもの?
長期優良住宅とは、良い状態で長持ちさせることができる家としての基準をクリアし、国から認定を受けた家のことです。
つくりがしっかりしているためメンテナンスもしやすく、将来資産価値が高く見積もられるという魅力的な特徴があります。
長期優良住宅の認定を受けることは、国からの”お墨付き”をもらうことであるといっても過言ではないでしょう。
このお墨付きがあることで、万が一住み替えるとなったときにも売却がされやすくなるなどのメリットを受けることができるのです。
家は非常に大きなお買い物ですし、将来一体何が起こるのかなんて想像もつきません。
将来への安心が早めに買えるという意味では、有意義な投資となるかもしれませんね。
認定を受ける流れ
実は、長期優良住宅認定はいつでも国に申請できるものではありません。
いざ家の工事が始まった時に「やっぱり申請したいです!」と心変わりしたのでは手遅れになってしまうのです。
それではどこのタイミングで申請するものなのでしょうか?
以下、長期優良住宅の申請を含めた家づくりの大まかな流れをご紹介します。
1. 家づくりのプランを決める
家づくりのプランを確定させていきます。あなたの家の設計や間取りが確定していきます。
2. 長期優良住宅の申請
このプランで問題ない、いざ着工に移れる!となったそのタイミングで、長期優良住宅の申請を行います。
必要書類を準備した上で申請をするのですが、その申請はすぐ通るものではありません。一般的に1ヶ月半ほどかかると思っておいてください。
なぜ1ヶ月半もかかるのかと言うと、確かな構造計算をし、それに間違いがないかダブルチェックを行っているから。
構造計算には2種類あるのですが、その違いは「計算の手間と複雑さ」。
えひめ住販ではそのうち、柱や梁1本1本まで全て細かく計算をしていく「許容応力度計算」という計算方法を採用しています。
(詳しくは「耐震等級には2つの計算方法がある?」をご覧ください)
構造計算が済んだら、国の評価機関へ技術的審査の申請を行い、長期優良住宅の適合証を発行してもらいます。
そして最後に、市町村(所管行政庁)へ認定申請を行うという流れになります。
3. 着工
長期優良住宅の申請が通ったら、ついに家の着工に移ります。4、5ヶ月ほどの着工期間を経て、あなたの家が完成します。
つまり、長期優良住宅の認定を申請するタイミングは、一通りプランが確定して、申請のための書類の準備が整った後。
そして申請が通ってそこから晴れて着工に移る、という流れになります。
最初にも言いましたが、この申請のタイミングというのは、好きな時に変えられるものではありません。
なぜなら、「もし長期優良住宅の認定を申請するのであれば、それは着工の前でないといけない」と法律上決まっているから。
長期優良住宅で建てるんだ!という意思は着工よりも前に固めてしまわなければなりませんね。
後々「そんなものがあったのか…」とならないためにも、認定の存在やタイミングなどを知っておくと良いでしょう。
長期優良住宅を選ぶメリット/デメリット
長期優良住宅を選ぶメリット
借り上げをしてくれる
もしも家を使わなくなった場合、長期優良住宅であれば相場の7割で、移住・住みかえ支援機構(JTI)が借り上げをしてくれます。
例えば家を貸すのにかかる相場が10万円だとしましょう。そして、その家を借りる人がしばらく現れなかったとします。
そうなった場合、普通であれば「お金が入ってこなくて残念だな」となるところですが、なんと長期優良住宅であれば相場の7割である約7万円を、借り手がいない場合でも支援機構が保証してくれるのです。
そして、その家を借りる人が現れたら10万円を受け取れるようになる、ということになります。
売却時に不足した金額を補填してくれる
今度は家を売却する場合のメリットです。
20年ほどたって家を売却することになったとしましょう。
私たちの査定ではその家の価値は800万円あったので、その金額で広告を出しました。
しかし、800万円という金額は認められず、その家を300万円ほどでしか評価してくれなかったとします。
800万円と査定してもらったのに…。これでは売却ができなくて困ってしまいます。
ですがこういった場合も長期優良住宅であれば、長寿命住宅普及協会に、この800万円から不足した金額を最大500万円まで補填してもらえるのです。
「長期優良住宅の認定を受けているということは、それだけ良い家ということだから」と、ここでもお墨付きが威力を発揮してくれるわけです。
税金が安くなる
長期優良住宅の認定があると、所得税、登録免許税、不動産所得税、固定資産税が軽減されます。
例えば固定資産税が3年間半額という場合には、長期優良住宅であればそれが5年に延長されるのです。
税金は常に付いてくるものですし、こういうところも大きな安心ポイントのひとつですね。
地震保険で割引あり
いつ起こるか分からない地震に備え、地震保険に加入しているという方も多いのではないでしょうか。
そんな場合も、構造の丈夫さにお墨付きをもらっている長期優良住宅であれば、保険料の割引を受けることができます。
しかも、もしも耐震等級が長期優良住宅における最低基準値の2ではなく、3あった場合には、50%まで割引されるのです!
2014年に引き上げされた地震保険料ですが、それが半額にまでなると考えると、長期優良住宅の認定や耐震等級3がどれだけ評価されているのかがよく分かりますね。
長期優良住宅を選ぶデメリット
コストがかかる
長期優良住宅は、申請と認定に5、6万円ほどかかります。
さらに、長く住めるよう丈夫なつくりにしようと思うと、それ相応の費用も必要となってくるので、そこがネックになってしまうという方も多いようです。
ただでさえ家を建てるためにたくさんのお金がかかるというのに…と、短期的に考えると非常にもったいないような気がしてしまいますよね。
しかし、えひめ住販ではそもそも長期優良住宅で建てることを標準としているため、追加費用はなしで申請をすることができます。
総合的に安価で長期優良住宅を選ぶことができるので、迷っているという方にも安心ですよ。
維持管理がかかる
長期優良住宅は、建って住み始めた後も、維持保全計画書をもとに必ず定期点検を行わなければなりません。
認定を維持し、長く住み続けられる安心な家であり続けるためにも、そのための点検費用はケチるわけにはいかないのです。
えひめ住販であれば10年まで無料で点検をさせていただきますので、その点はご安心ください。
時間がかかる
認定を申請する上で大きなデメリットとしてあげられるのが「時間がかかる」ことです。
先ほど認定を受けるまでの流れをご紹介しましたが、この認定の過程を加えることで、通常よりも1ヶ月半ほど追加で期間がかかることになります。
しかも、もし途中で変えたい箇所などが発生した場合、その認定のために進めていた構造計算などが全てやり直しとなってしまいます。
またそこから追加で約1ヶ月半…と考えると、なかなか着工に至らないことが、とてももどかしくなってきてしまいますね。
この1ヶ月半をどう捉えるかは人それぞれかと思います。
どうにももどかしいからもう早くやりたい人もいれば、その1ヶ月半で将来への安心を買いたいという人、などなど。
確かに1ヶ月半という期間は、これから着々と準備を進めて新しい生活を始めようとされている方からすれば、かなり長く感じてしまうかもしれません。
しかし、その家に一生住もうと考えられているのであれば、その1ヶ月半の捉え方は少し変わってくるのではないでしょうか。
40年、50年という長い期間の中でのたった1ヶ月半。
将来ご自分にとって優先すべき事項は何か、決断に迷ったら考えてみるのも良いかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は長期優良住宅についての記事でした。
なんとなく聞いたことはあるような気がするけどよくは分からなかったという方も、どのようなメリット/デメリットを秘めた家なのか、少しずつ分かってきたのではないでしょうか。
長期優良住宅とは、良い状態で長持ちさせることができる家としての基準をクリアし、国から認定を受けた家のこと。
もし認定の申請をするのであれば、法律で定められている通り、着工に移る前でなければなりません。
メリットとしては「借り上げをしてくれる」「売却時に不足した金額を補填してくれる」「税金が安くなる」「地震保険で割引あり」が、デメリットとしては「コストがかかる」「維持管理がかかる」「時間がかかる」などがあげられます。
最終的にこの長期優良住宅を選ぶかどうかは、どのように家を作っていきたいかというご自身の考えによって変わってくるかと思います。
将来の利益をつかみ損ねることのないよう、今悩むための参考にしてください。
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